待望の待望からの待望しかないKAT-TUNコンサートツアーに参加してきました!
全部で3回見ることができましたが、入る度に毎回違う魅力に気付いてしまう。まさにスルメ空間。同じコンサートを何度もみると「前回のほうが良かったな」なんて思うことがたまにありますが、Castは何回見ても見飽きることがない。むしろ新しい発見がどんどん出てくる。
「とにかく最高だから全人類見て!」
これが感想の全て。
これからダラダラとレポを書くけど。そのすべてがこの感想に繋がる。どんな素晴らしい語彙力をもってしてもこのすごい空間を説明するのは不可能だと思っている(さっそく投げ出す)。
Castに向かう前の自分はKAT-TUNのコンサートはドームでしか見たことが無く、持っているDVDも意図せず全てドームコンだったという「KAT-TUN=ドーム」の方程式にガッチガチに縛られた新規ファン。
こちらは愛と希望と勇気に満ち溢れた「UNION」に参加した時のレポです。
ドームクラスで大満足の内容だったので初回参加した静岡エコパアリーナの座席表を見て驚いた。椅子が全然ない!2階スタンドもない!こんな狭い会場にKAT-TUNが降り立って大丈夫?あの迫力でこられたら天井吹っ飛ぶんじゃない?恐ろしいことするなジャニーズ事務所ってやつは。
よく考えたらKAT-TUNはドームサイズでしか見たこと無くて、ドームであのオーラなのに3人がアリーナサイズに降り立って大丈夫なの?アリーナ爆発しない?アリーナの外周花道を歩いてる姿が想像できる人が三人のうちひとりもいない(・∀・)
— ぱなな (@HanamyStorm) 2018年8月22日
実際に参加してもおかしかった。3人のオーラとアリーナのミスマッチ感。いやいや、私ファンミに来たんだっけ?あれ?視界の端にチラチラと入る「ザ・体育館」な壁紙。すぐ近くにある天井。おかしい。何かがおかしい。超スーパーサイヤ人になった孫悟空が天下一舞踏会の予選に出ているくらいおかしい。
しかもKAT-TUNが「遠慮」という言葉を全然知らない。多分KAT-TUNの辞書にない。
なんでアリーナサイズでこんなすごい演出を見ているんだろうっていうくらいゴリゴリに作り上げてくる。アリーナでこのクオリティを見れることに感謝だし、それを見れるチャンスを得れたことに感謝だし、同じ時代に生まれたことにマジ感謝卍。
さらに今回もまた宇宙Six(のうちの4人。毎回1人足りない。)がバックについてると知りKAT-TUNコンサートが私にとっての聖地と化してきている感ある。宇宙4だけでなく森継くんや歌舞伎Jr.が一緒なのも嬉しかった。ほほえみの空間、KAT-TUNコンサート。
以下、コンサートの内容について触れていきます。ネタバレありますのでご注意ください。
導かれし者たち、そして伝説へ
今回のKAT-TUNコンサートはシンプルに見えてとてもコンセプチュアル。人によってその背景に何を見るか全然変わる面白さがあります。いままで胸を躍らせてきた様々な冒険ストーリーがいくつも脳裏をよぎり「これはあのRPGのコンセプト!」「これはあの漫画と同じパターン!」と何度も興奮しながら見ていました。
セトリ解説や演出紹介だけではもったいない魅力があるので、私なりの「Cast」ストーリーを紹介しようと思います。
※「~」で囲んでいる場所はすべて妄想であり、実際にこれらの文章が出ているわけではありません。
1)時代が求めたカリスマ達の出現
~時は21××年。各地で紛争が続き民衆は疲弊していた。政府はすでに機能しておらず、無法地帯となっている街を軍隊が武力で制圧している。人々は新たな先導者の出現を待ち望んでいた~
「New Genesis」
重厚な装備をしている兵士達が整然と並んでいる。その上空にそれぞれの乗り物に乗った3人の若者が現れた。
保証などないとしても 歩き続けるさ
君としたあの約束を 果たす日まで
向かい風の中 飛び込み今
弾けるように 夢に舞い上がり
生きる姿 刻みつけて
Next Stage of my life
傷ひとつないやつに世界など動かせない
運命さえ超えろ New Genesis
それぞれの運命を背負って、それぞれの故郷を背負って3人の若者が颯爽と地上に舞い降りた。彼らは一体何者なのか。
「FIRE STORM」
三者三様に色のついたスモークに吹かれ、火に囲まれ「炎のように」舞い踊りながらそれぞれの道を前に進んでいく。まるで手に入れた新しい野望を楽しむかのように、仲間を引き連れ前へ前へ一歩ずつ進行していく。
Like a firestorm
Take you to the firestorm
In the firestorm
「UNLOCK」
3人の若者の出会い。己の野望を胸に秘めた3人が同じ夢を持つものとして出会い、そして仲間となっていく。3人の個性の異なるカリスマ達が邂逅し、ここから物語が始まる。
Hello,Crazy! 奪い戻せWORLD
お望みならば ZEROまで
ONE CANCE! MATCH-UP!
もう巣からTAKE OFF
そうもっと遠くまで
愛なき 霞んだ世界へ
UNLOCK A MASTER FAKE
「UNION」では三人を「民衆を先導する船長」と表現した。今回のツアーの三人を表すとすれば「時代が求めたカリスマ」。数奇な運命の中で先導者として民衆に求められた若者たちの物語。
先導というのはリーダーとして導くのではなく、彼らの生きざまを見て回りが勝手についていく。カリスマとしての魅力。彼らが望む望まないに関わらず、世が彼らを放っておくことができない=Unstoppableな存在。
例えるならフィデル・カストロではなく、チェ・ゲバラ。本人の意思とは別に世界が彼を英雄にしていく。
2)それぞれの苦悩が魅力となるソロコーナー
近未来と中世の湿気が混在したような中丸くん
ただ繰り返される 悪夢の中
愛を貪る
あぁ 騙されてあげよう 終わりまで
仮面をかぶったマリオネットを天井から吊らし操っていながら、また自らもマリオネットであるという矛盾。その中でもがき続ける鬱々とした葛藤を内在している中丸雄一という英雄であり一人の男。
破壊的でエネルギッシュな上田くん
「蛇」というのは洋の東西問わずに古代から「神の象徴」とされている。生命力とエネルギーを表す「蛇」を冒頭で殺すという行動。そこから上田くんの、上田くん自信の破壊が始まっていく。銃を落とした仲間を殺す。大太刀、ライフル、手榴弾とありとあらゆる武器で破壊を繰り返していく。
This world’s is filled with danger
狂い始めた痛み
リアルに満たされない欲望も
No matter whatever happens, I will!
曲中に始まるカウントダウン。カウントが進むにつれて増していく疾走感と切迫感。最後にすべてを破壊した後、残っているのは希望か、それとも。
無垢でその存在さえ幻のような亀梨くん
真っ暗になった会場に浮かび上がる、生まれたてのような白い塊。白と黒しか存在しない世界で体をくねらせ少しずつその姿を明らかにしていく。はじめは円の動き、柔の動きだったその身体は次第に線の動きを覚え、そして角の動きを覚える。
I’m thinking about you every day,every night.
Daydreaming and I just keep calling.
Trust me C’mon,Trust me C’mon
生まれたての子どもが母親の姿を探すように、恋を覚えた少女がその恋に身を焦がすように。無垢から生まれたその存在が、また何かを追い求めるように暗闇の中に消えていく。暗闇の先に何があるかは誰にもわからない。本人さえも。
3)神出鬼没な登場
天から、空間から、すぐ傍から。ふいに表れ旋風を巻き起こしてはまた消えていく3人。時代が求める英雄はその行動力と不屈の精神で何度もよみがえりその度に人々に力を与えてきた。
次はどこから現れ、どんな景色を見せてくれるのか。回数を重ねるほど否応にも彼らに意識が集中し、その期待が彼らを神格化させる。そして熱狂の渦へと飛び込ませる。
その渦が世論となり、時勢となり、英雄を作り上げていく。
4)そして戦いの中へ
「Real Face#2」
ここで初めて彼らは同じ船に乗る同士となって再び登場する(カトゥネット高丸の直後ということはいったん忘れよう)。
It's my truth Oh yeah Tear of hope.
Go looking for wild. This is for real.
多くの葛藤や悩みを経て、1と1と1が∞×3になった瞬間。ここから飛び出して3人でリアルを手にする。
ここからが本編。
ワンピースで言うとやっとグランドラインに入ったところ。戦うことに迷いのあったカリスマたちが、この狂乱の中で舵を取っていくことをついに決意した。
「ツイテオイデ」
そして軽快なリズムと精巧な振付で繰り広げられるツイテオイデ。
見飽きていた世界が僕らを誘っている
手をつないで Take a ride.
Come with me. Come with me.
KAT-TUNの「Come with me」に迎合するように3人→7人→15人と人数が、仲間が増えていく姿が圧巻。同じ思いを共にする仲間を増やしていくターン。
「薫」
さんざん空間を暴れまわった3人が一度メインステージに戻って穏やかな表情で歌い始める。
My way 迷わない New day 進め
1人じゃ届かない でも手をつなげば叶うから
Melody 奏で 今 奇跡起こすのさ
1人だったメンバーが仲間を得て3人で、それ以上で、いま、奇跡を起こそうとしている。改めて仲間の絆を確かめ合う。これはまさしくラスボスに向かう前のインターバル。
5)最後の戦い
「Unstoppable」
ラスボスはドラクエ方式なのか今までの仲間を連れて行けず、メンバー3人で挑みます。重厚なオーケストラ音が鳴り響きラスボス(架空)が登場。
炎、光、レーザー
3人が持っている武器を駆使しながら戦いを続ける。
次第に天井から什器が落ちてきて、不規則な動きをしながら照明で彼らを翻弄し始める。そしてビジョン横にある什器も左右に揺れ四方八方に光をまき散らす。
力と力がぶつかり合い、無制限に、無秩序に放出される炎・光・レーザー、音。巻き起こる数多の爆発。
世界が、空間が歪む。
最後に残ったのは大粒の汗をまとった3人の決意の表情。おもむろに現れた乗り物に乗り込んだ英雄たちは天空に去っていき、地上にはまた重厚な装備の兵士達が整列している。
彼らは勝ったのか、負けたのか。世界を変えられたのか。
全てかけて戦った英雄たちがその後どうなったのか。その姿を知るものは誰もいない。
~Episode 2に続く~
※繰り返しますが「~」で囲んでいる場所はすべて妄想であり、実際にこれらの文章が出ているわけではありません。
愛情のこもった「願い」「vivid LOVE」
私の大好きなKAT-TUNの姿が見れるこの2曲。優しさと愛情とちょこっとの照れくささをファンと共有する大好きな空間。
ああ 世界の片隅で
僕らは笑い声をあげ
それこそが温かく 信じれられるってこと
僕らは知っている
3人の甘くて甘くてあまーい声で優しく歌い上げられる「願い」。
KAT-TUNからハイフンさんへのラブレター。
ああ 世界の真ん中で 君が見上げた空には 希望があるような 明日を
バックビジョンにペンライトを振っているファンの姿が映し出される。願わくば、みんなに、希望があるような明日を。
そしてバックに鮮やかな花が次々と咲き乱れる「vivid LOVE」。
暖かな君と出会って
僕の世界は変わり始めた
悲しみに流されても
愛を溶かして色を重ねよう ずっと
上下する3つのステージにちっちゃく座りながら揺られる三人の花の妖精。悲しみがあっても愛を溶かして色を重ねよう。なんて純粋で綺麗な心なんだろう。
見惚れているハイフンさんの心をも一緒に妖精さんの魔法で天に昇って浄化され、きれいな心だけがまた戻ってきたような気持ちなる。心の透析。
くだらなくて適当でバラバラなMC
静岡にて:
(静岡のお客さんは足を揃えて礼儀正しいですねって話で)
上田「お茶飲んでるからね」
中丸「お茶は長生きしますしね、たぶん」
横浜にて:
亀梨「アクセサリーとか衣装の装飾を外した方が踊りやすいのはわかってるけど、付けて120%で踊りたい」
中丸「俺はそうゆうとき、即外します」
上田「おれはできるだけ付けて邪魔だと破っちゃう。衣装さんに泣かれる」
亀梨「のび太くん!」「まじ殺んぞ!」
亀梨「関係者の皆様、親子席の親御さん。不適切な発言がありすいませんでした」
上田「傷害罪で謝罪される夢を見て。コンサートでそれを聞いて泣いてる子とか倒れてる子もいて」
中丸「上田くんの中では泣いたり倒れたりするファンがいるんですね」
KAT-TUNさんの適当でバラバラで、簡単に発言して誰も回収しない。だけどなんとなくちゃんと収まるMCが大好物です。お互いに相手に興味が無さすぎる。でも根底のところでどんな人かわかってるから大丈夫、という信頼関係がめちゃくちゃかっこいい。
これゴリゴリに作り上げた楽曲の合間にサラっと行われるからすごくエッセンスが効いてて。全部がMCみたいにさらっとしててもだめだし、全部がゴリゴリでもだめ。いい感じに「抜け」を作れるのはコンサートメーカーとしてのバランス感覚が秀でてるんだなあと実感する一コマ。
おわりに
終演後のツイートがこちら
ジャニオタだけじゃなくコンサートや舞台オタも KAT-TUNコンサートみたほうがいいよ。本当に。(増えた)
— ぱなな (@HanamyStorm) 2018年8月25日
KAT-TUNさんは登場からカッコいいし1×3= KAT-TUNじゃなくて1×∞が3人いるような恐ろしいほどの個性と存在感で、トロッコで外周を回った時なんか「下々の者にまで気をかけていただいて…!」とその神々しいオーラにひれ伏すしかなかった。
— ぱなな (@HanamyStorm) 2018年8月25日
目の前でキラキラの上田くんがシャツのボタンを外して美しく割れた腹筋が現れた時には絶筆に尽くすほどの衝撃。汗に濡れた肌が光ってとんでもないものを網膜が認識していた。
— ぱなな (@HanamyStorm) 2018年8月25日
同行の友人が「これは祈るべき」とアドバイスくれたのでありがたく手を合わさせていただきました。
結論から言うとやはりKAT-TUNにアリーナは狭かった。でもその狭さの中で最大限のパフォーマンスをしてくるし、その魅せ方は唯一無二。ジャニーズに限らずある程度のコンテンツになったら必ず通るのがアリーナサイズのコンサート。そういう意味でどのジャンルの人が見ても面白いし勉強になる。なんなら自分の贔屓と比べてどうこう言ったっていい。
KAT-TUNのレベルのコンサートをアリーナで見れるのは、貴重な機会だと心から思うのでこの後の仙台、札幌、大阪に参加する人は期待値MAXで向かっても全然大丈夫です。あと、もれなく3人の造形美に打ちひしがれるから覚悟しておいた方がいい。ドームサイズなら何とかなってたけど、あの近さはダメだ。目がつぶれる。
本当はREADY FOR THISやDIRTY,SEXY,NIGHT、Don't wait、アイノオカゲのことも書きたかった。今回の楽曲で一番好きなDIRTY,SEXY,NIGHTさん…。でももう7000字超えてて体力の限界なのでまた今度…。いつか書き足すかも…。
最後に、宇宙SixはじめジャニーズJr.のメンバーがKAT-TUNの紡ぐ物語の登場人物に徹底していたことが一つのショーとして最高に見ごたえがありました。ただのバックではなく、1曲1曲にどのようなストーリー性があって、その中で自分がどの立ち位置なのか。一人ひとりが考えて理解して。演じるように表情を変えていき、ダンスを変えていく。そのコントラストがKAT-TUNの世界をグッと引き締めていたように思います。
KAT-TUNが、Jr.が、曲が、ダンスが、ではなくその空間を彩るすべてのものを全身で感じ、全身で楽しむ。どこを切り取っても美味しいし、全体で食べたらもっと美味しい。新時代のカリスマ達が作り出す饗宴が、民衆を席巻したCastツアー。その中毒から逃れられない患者がこの夏、少なくともここに1名生まれました。
ここまで読んだ根性のあるあなた、そうあなたもきっと、すでに中毒にかかっている。