泣いて笑って夢見る明日

嵐、宇宙Six、A.B.C-Zを中心としたJ事務所のコンサート、舞台活動のレポとオタ活情報

舞台イケメンヴァンパイヤ~それは沼への入口だった~

自担が色々あって(?)2.5次元舞台に出演することになった。超偏見なのですが2.5次元舞台ってジャニばかり見てきた自分からすると異世界というか、そこだけで趣味嗜好が完結していて他のジャンルと会い交えないイメージがあったので正直ちょっと怖かった。自担は2.5メイクしなくても顔がいいから、わざわざ作らなくてもいいんだよ?とも思っていた。

いざ幕が上がったら思わぬ発見があったので、新鮮さ故の勢いで気持ちをブログにぶちまける。

ちなみにイケメン・ヴァンパイアは2年前の初演も見てるが、その時は「2.5次元すっごいなあ!」という小学生並みの感想だった。

 

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公式サイトはこちら

 

ikemenvampire-stage.com

 

 初見の印象

ツッコミどころが満載すぎる。まず、ジャケットはちゃんと着ようね?マントかと思いきやちゃんと袖が用意されているのジワる。その顔にかかっている前髪邪魔じゃないかな?目が悪くなるよ?みんな綺麗なお顔をしてるのでもっと出していこう。ストーリーがよくわからん。歴史の偉人だけどヴァンパイヤで、かつイケメンという設定盛り盛り大渋滞なのどうしたらいい?飲み込む先から新しい情報を詰め込まれて消化できてませんが?

とにかく全員顔がいいな。

 2度3度見ると魅力が分かってくる

ストーリーとキャラクターのバックグラウンドありきで話が進んでいく。純血種とは?ヴラド、シャルル、ファウストの存在は?アーサーとモーツァルトの関係性は?太宰はなぜアイザックにかまうの?と舞台を見終わっても「??」が残り続ける。原作ありきの舞台内容になっていることに驚いた。

裏を返せばそれはとても難しいことだとも思う。原作に愛着があって自分なりのキャラクター像がある原作ファン、私のような好きな役者が出ているから見るという役者ファン。その双方が楽しめる舞台を作るのってめちゃくちゃ難しくない?!更に誰かひとりに寄らないように15人のキャラクター全員に見せ場を作り、それぞれのキャラクターが持つ個性や苦悩を短い時間の中でさりげなく表現していく。なにこれ、天才の所業か。

役者さんもすごくてとにかくキャラクターに寄せることに全身全霊を注いでいる。どんだけ研究してんのかと言いたくなる。中盤にキャラクターがアドリブで話すシーンがあるんだけど、アドリブで無茶ぶりされるから素に戻りそうなものなのに完全にキャラクターで答えてくるところにプロ意識を感じた。ジャニーズ勢も頑張ってたけど2.5次元によく出演しているメンバーのそれは惚れ惚れするくらいキャラクターが会話していてすごかった、やばかった。

逆を言えばキャラクターに寄るからこそ、役者さんが本来もつ個性や技量みたいなものが見えにくい。今後他の舞台で拝見しても申し訳ないが気付ける自身がない。2.5次元の方はそのリスクも踏まえた上でキャラクターになり切っているんだろうなあ。すごい世界だ。

 

好きなキャラクターが増えていく楽しさ

初見は知ってるキャラが1人も居ないなりに「太宰さんかっこいいなあ」なんて思っていたのだが、何度も見ているうちにそれぞれのキャラクターが持つ個性を何となく理解してきて「テオの盲目さが可愛い」「アイザックの天才×キュートのバランスが嗜好」とか思うようになってきた。今現在は「ヴラドの理解されない愛し方が切ない」と萌えている。

ヴラドと聞いて余怒峰さんを懐古してしまうのはスクアッドのオタクとして許して欲しい。

15人それぞれに異なった魅力があり、それをそのキャラクター通りに演じてくれるから知らない気づかなった一面を発見する楽しさがある。

更に上手いなと思うのが、舞台ではそれぞれが持つ背景の表面しか触れないこと。私ののように原作未履修のオタクには「あれってどうゆうことだったの?」と深堀考察したくなり、その答えが原作ゲームにしかないと知るとどうしてもやりたくなっちゃうよね。舞台で知れるのは7割、残り3割はゲームを攻略した人にしかわからない。それならゲームしようじゃありませんか!と導線を作られていることに気づきながらも、喜々としてそのルートに乗ろうとしているオタクがここに1人誕生しました。

エンディングが秀逸

15人がそれぞれバックグラウンドを抱えていて、エンディングで彼らの苦悩を取り払ってくれるかもしれない一筋の光として「女」の存在が示唆されする。これ!つまりゲームを進めていく「私」がその「女」ってことですよね!という導線作りが上手い。舞台でキャラクターに愛着が沸いちゃったら彼らの苦悩の背景を知りたいし、自分が解決できるなら解決してあげたいじゃん?はい、1名様ゲームの世界へご招待でーす!

正直なところ、ゲーム形式じゃなくて小説やアニメでいいから彼らのことが知れたらそれでいいんだけど、ゲームを攻略するしか今のところ方法は無いみたいなのでゲームします。ひとまず自担のレオナルドさんルートで彼の事を知ろうと思う。運営の「ちょい残し」にまんまと引っかかるオタク。だってみんな考察好きでしょう?!

 「今」に響くメッセージ

意図してかどうかは知りませんが、シェイクスピアやモーツァルトなど芸術の分野の偉人が出演していることで「才能は人の心を動かす」というメッセージが伝えらる。昨今の状況下で芸術や文化というものの価値が軽視される風景を目の当たりにしている。「人の心を動かす」=「人の行動を動かす」という意味で芸術が大きな役割を果たしているというメッセージに勇気づけられる。

「俺たちの才能は人を殺すんじゃない、生かすためにある」という力強い言葉とともに文化・芸術を「人を生かすため」に活用してくれないかと願ってしまう。権力のある人に届いて欲しいこのメッセージ。

 

おわりに

初めて本腰入れて2.5次元舞台を見てその奥深さに触れることができた。オタク心をくすぐる要素がふんだんにちりばめられているその構成の妙さに唸るばかりだった。

個人的には作品の深堀がしたいだけなので「イケメン」である必要は全くないし、女性キャストが出てくれても全然かまわないのだが、オタクの成り方は様々なのでより広い層とターゲットにするという意味ではとてもよくできた舞台だと思う。キャラクターに愛着が沸きすぎると再演で他の役者さんに変わった時にショックなので、そこそこで楽しもうと念じている。これからゲーム進めていってどんな物語が見れるのか楽しみだな。私の事を口説いたり、愛の言葉を囁いたりしなくていいから君たちの人生を見せて欲しい。

おまけ

ゲームの公式サイトではキャラクターCVさんのボイスが無料で沢山聞けると知り、更なる沼の深さを感じている。

ikemen.cybird.ne.jp